高血圧の中でも、特別に配慮が必要な高血圧があります。妊婦さんの高血圧に関しては、【妊娠性高血圧症候群】で別に詳しく取り上げていきます。ここでは、子供と高齢者の高血圧について紹介していきましょう。
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血圧が高いと言う人には、男性が多い印象を受けます。女性は一般的に男性よりも血圧が低く、高血圧だという人は男性に比べて少ないでしょう。それは女性ホルモンの働きにより、血管の老化や萎縮を防ぐばかりではなく、水分や塩分の排出もスムーズにできる働きがあるためです。
こうしたことから、更年期以降の女性だと、男性同様に高血圧の心配が出てきます。一方、妊娠中はホルモンバランスが変化しやすく、太りやすくなっているため、血圧も高くなりがちです。妊娠中の高血圧は胎児への影響もありますので、かなりの注意が必要です。先にも述べたとおり、【妊娠性高血圧症候群】で詳しく取り上げていきましょう。

子供の血圧というのは、成長と共に変化して上がっていきます。個人差がかなりあり、正常値というものを取り決めることが難しいものになります。子供は大人と違い、食事に気をつけたり、生活習慣の見直しが自分でできません。両親が気を配らなければいけないのです。
子供も大人同様、高血圧には2種類あり、本態性項血圧と二次性高血圧があります。腎性項血圧と腎血管性項血圧が二次性項血圧の原因として多く、高血圧を改善するには、これらの病気を治療して治していかなければなりません。子供の本態性項血圧は滅多にみられなく、ほとんどが軽症であることが多いのが実態です。この場合、治療の必要はなく、成長と共に改善されるのがほとんどです。
子供の頃に高血圧であった場合、その症状が改善されていても、高血圧でなかった子供に比べて、将来高血圧になる可能性はとても大きくなります。その原因は色々ありますが、血圧の高い子供に多く見られるのが、肥満している、善玉コレステロールが少ない、運動不足、味の濃いものを好むという傾向があります。
成長が著しい子供に食事制限は必要ありませんが、その内容や味付けなど、両親が気をつけていかなければいけません。何か運動をさせるのも大切なことです。日本高血圧学会で、子供の高血圧の判定基準を発表していますので、参考にしてみてください。
| |
最大血圧(mmHg) |
最低血圧(mmHg) |
| 幼児 |
≧120 |
≧70 |
| 小学生 |
低学年 |
≧130 |
≧80 |
| 高学年 |
≧135 |
≧80 |
| 中学生 |
男子 |
≧140 |
≧85 |
| 女子 |
≧135 |
≧80 |
| 高校生 |
≧140 |
≧85 |

高齢者の高血圧は、元々持っていたものであり、高齢になってから高血圧になる人は極稀です。本態性項血圧が高血圧の9割を占めると言われていますが、そのほとんどが男性では30〜40代、女性の場合、更年期に入る50代で高血圧になる人が多いと言われています。60代以降で初めて高血圧になる人はほとんどいないとまで言われています。
仮に、高齢になってから初めて高血圧になったという場合は、二次性高血圧である場合が多く、高血圧の原因を特定する必要があります。高齢者の高血圧の特徴として、下と呼ばれる最低血圧の数値に比べると、上と呼ばれる最高血圧が高いということが挙げられます。これは、血管の動脈硬化が進んでいるからだと受け取れます。
動脈硬化を起こしていると、血管内が狭くなっていて、血液がスムーズに流れなくなっています。その狭くなっている血管の中を勢いよく血液を流そうとするために、最大血圧が高くなってしまうのです。また、心機能の低下、血行不良、筋力がおちることにより、血圧も変化しやすくなっています。食事療法や生活習慣の改善で治療を行っていきますが、高齢者の場合はそれを行うのも困難な場合があります。
そのため、症状を見ながら血圧降下剤を使用することになるのですが、高齢者の場合は、血圧の薬の他にも様々な薬を服用していることも多く、血圧降下剤と一緒に飲んではいけない薬もありますので、現在どんな薬を服用しているのか、病院の診察を受けるときには必ず医師に伝えるようにしなければいけません。できればお薬手帳を常に持ち歩くようにしましょう。
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